Qualtrics、体験を予測・シミュレーションする新基盤「XM Data & AI Platform」を発表——本体は2027年提供、2つのサービスは提供開始

発表 掲載 Qualtrics

概要

Qualtricsが、顧客体験を事後に分析するだけでなく、施策を事前にシミュレーションし個々の顧客の反応を予測して自動対応する新基盤「XM Data & AI Platform」を発表しました。基盤全体は2027年の提供を予定していますが、そのうち「X-Loop Diagnostic Service」と「Reputation Experience」の2つは発表と同時に利用できるとしています。

何が起きたか

Qualtricsは2026年9月9日付の公式ニュースで、体験管理(XM)の基盤を刷新する「XM Data & AI Platform」を発表しました。原文には「The XM Data & AI Platform is scheduled for release in 2027.」とあり、基盤本体は2027年提供予定です。柱として、施策を市場に出す前に検証する「シミュレーション」、専用の小規模言語モデルで個々の顧客の行動や生涯価値への影響を予測する「予測」、企業のガバナンス範囲内で顧客対応の場面に自動で介在する「Experience Agents」による「信頼できる対応」の3つを掲げています。同時に「Two New Capabilities, Available Today」として、顧客のライフサイクル全体のギャップを可視化する「X-Loop Diagnostic Service」と、口コミ・評点をブランド横断で管理する「Reputation Experience」の2つは発表と同時に利用可能だとしています。データ基盤には、2026年5月に完了したPress Ganey Forstaの買収で得た医療分野のデータも組み込むとしています。MCPやA2Aへの言及はありません。

選定にとっての意味

VoC(顧客の声)や体験管理のプラットフォームを比較検討する際、Qualtricsが打ち出す「シミュレーション」「予測」「自動対応」という方向性は、事後分析が中心だった既存製品との違いを測る新たな軸になります。ただし目玉となる基盤本体は2027年提供予定にとどまり、発表時点で使えるのはX-Loop Diagnostic ServiceとReputation Experienceという2つの個別サービスだけです。今すぐ使える範囲と、まだ先の構想を混同しないよう注意が必要です。

見るべき点

2027年に基盤本体が予定どおり一般提供されるか、対応言語や日本市場での提供時期が明らかになるかが観測点です。Press Ganey Forstaの買収データがどこまでプラットフォームに統合されるか、Experience Agentsが実際にどの業務範囲まで自動対応するのかも注視したいところです。