Genesys、パートナーエコシステムを拡大——MCP対応ツール2万5千件超に接続、SierraやElevenLabsのエージェントも組み込み可能に
概要
Genesysが2026年9月2日、Adobe・AWS・Deepgram・ElevenLabs・Meta・Salesforce・ServiceNow・Sierraとの連携拡大を発表しました。Genesys Cloudは500以上の企業向け連携と2万5千件を超えるMCP対応ツールに接続できるとしており、Sierraのエージェントや ElevenLabsの音声エージェントをGenesys Cloudの顧客対応フローに組み込めるようになったとしています。
何が起きたか
Genesys(Genesys Cloud Services, Inc.)は2026年9月2日、年次イベントXperience 2026にあわせて、Adobe・Amazon Web Services(AWS)・Deepgram・ElevenLabs・Meta・Salesforce・ServiceNow・Sierraとの連携拡大を発表しました。原文は「Genesys Cloud turns this contextual intelligence into action by securely connecting AI agents with enterprise applications, data and business workflows through native integrations, open APIs and standards including Model Context Protocol (MCP) and A2A」とし、Genesys Cloudが500以上の企業向け連携と2万5千件を超えるMCP対応ツールに接続できると説明しています。連携の内容として、SalesforceのAgentforceやServiceNowとはAgent2Agent(A2A)による相互運用を進めるとし、SierraのエージェントやElevenLabsの音声エージェントをGenesys Cloudの顧客対応フローに組み込めるとしています。原文は「Genesys Cloud capabilities with AWS, Deepgram, Meta, Salesforce, ServiceNow and Sierra are available today and will continue to evolve and expand」としており、ElevenLabsとの連携は同社の会計年度第3四半期(2026年8月〜10月)、Adobeとの連携は翌会計年度第1四半期(2027年2月〜4月)の一般提供を予定しているとしています。
選定にとっての意味
当サイトはGenesysのMCP・A2A対応を先行事例として取り上げてきましたが、今回の発表は個別機能ではなく、パートナー企業を横断したエコシステム全体の拡大です。SalesforceのAgentforceやServiceNowに加え、Sierraのような単体でも導入できる会話AIエージェントのベンダーまでGenesys Cloudから接続できる相手先が広がっている点は、単一のプラットフォームを選ぶか複数ベンダーを組み合わせるかという選定の前提に関わります。ただし、当サイトが以前取り上げたGenesysの別発表では、Salesforce・ServiceNowとのA2A相互運用の一般提供時期を2026年度第4四半期(11月〜1月)としており、今回の「available today」という表現とは指している範囲が違う可能性があります。発表ごとに「今使える機能」と「予定の機能」の境目を確認する必要があります。
見るべき点
ElevenLabsとの連携が予定どおり2026年度第3四半期に、Adobeとの連携が翌会計年度第1四半期に一般提供されるかが観測点です。あわせて、SalesforceのAgentforceやServiceNowとのA2A相互運用が実際にいつ、どの範囲で使えるようになるのかも追う必要があります。